岡山大学大学院医歯薬学総合研究科産学官連携センターは、革新的な産学官連携事業の支援と研究等の推進を目的として、平成23年1月に設置されました。国立研究開発法人科学技術振興機構の平成21年度地域産学官共同研究拠点整備事業で採択された「おかやまメディカルイノベーションセンター(OMIC)事業」では、設置された分子イメージング関連機器群を活用し、医療関連企業等との連携を基盤とし最先端の研究開発拠点の構築を目指すことで、人材育成等を含めた産学官連携による革新的な研究開発の基盤形成に寄与します。 OMICは、平成23年4月に岡山大学医療系キャンパス内にオープンした、アニマル分子イメージング施設とインキュベーション機能を備えた研究開発拠点で、創薬・イメージング関連機器開発に係る研究シーズの育成から岡山大学病院における臨床研究への橋渡しまで幅広い研究・開発支援を行います。分子イメージングを基盤とする新医療産業創出を目指すオープンイノベーション施設であるとともに、バイオベンチャーの起業化など、幅広い支援事業を行います。
産学官連携センターは、OMIC事業によって岡山大学鹿田キャンパス内に整備された各種施設・設備の管理・運営はもとより、事前の利用相談・研究計画の立案や各種実験計画書の作成など施設利用にあたって必要な手続きをワンストップサービスの相談窓口として支援しています。また、機器操作、実験後の画像解析に至るまでを専任スタッフがサポートし、幅広い研究・開発支援を行っています。
令和6年4月現在
センター長 | 成瀬 恵治 | 教授(併任) |
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研究推進教員 | 平木 隆夫 | 教授(併任) |
樋口 隆弘 | 教授(併任) | |
上田 真史 | 教授(併任) | |
岡村 裕彦 | 教授(併任) | |
佐々木 崇了 | 助教 | |
明日 卓 | 助教 | |
面川 真里奈 | 助教 | |
事務職員 | 原 恵 | 事務職員 |
研究推進員が、様々な分子イメージング研究に関する事前相談に応じ、研究計画の策定、研究の実践的支援を行います(お問い合わせフォーム)。
平成21年12月 | 文部科学省 平成21年度地域産学官共同研究拠点整備事業 採択 「おかやまメディカルイノベーションセンター(OMIC)事業」開始 (※1) 中核機関:岡山県・国立大学法人岡山大学・岡山県経済団体連絡協議会 予算規模:1,180百万円(設備 846百万円、工事 334百万円) 設置場所:岡山市北区鹿田町二丁目5番1号 岡山大学鹿田キャンパス (国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)所管) |
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平成22~23年 | 施設整備 |
平成23年1月 | おかやまメディカルイノベーションセンター(OMIC)管理運営組織として、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科産学官連携センターが設置された。 槇野 博史 大学院医歯薬学総合研究科長/教授 センター長就任(併任)(〜平成23年3月) 松浦 栄次 教授 副センター長就任(専任/平成29年4月より併任)(〜令和5年3月) |
平成23年3月 | おかやまメディカルイノベーションセンター事業運営委員会 設置 |
平成23年4月 | 公文 裕巳 教授 センター長就任(併任)(〜平成27年3月) |
平成23年4月 | おかやまメディカルイノベーションセンター(OMIC) 開所 |
平成24年12月 | 岡山大学自然生命科学研究支援センター光・放射線情報解析部門鹿田施設(地下1階) 改修工事開始 (平成25年2月完了) |
平成25年8月 | 文部科学省 平成25年度先端研究基盤共用・プラットフォーム形成事業 採択 (※2) 学外者への機器共用を開始した。 |
平成26年9月 | 国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)より岡山大学へ、設備および改修部分が無償譲渡された。 |
平成27年4月 | 谷本 光音 大学院医歯薬学総合研究科長/教授 センター長就任(併任)(〜平成28年3月) |
平成28年4月 | 那須 保友 大学院医歯薬学総合研究科長/教授 センター長就任(併任)(〜令和1年 3月) |
令和1年6月 | 大塚 愛二 大学院医歯薬学総合研究科長/教授 センター長就任(併任)(〜令和3年 3月) |
令和3年3月 | おかやまメディカルイノベーションセンター事業運営委員会 解散 |
令和3年4月 | 伊達 勲 大学院医歯薬学総合研究科長/教授 センター長就任(併任)(〜令和5年3月) |
令和5年4月 | 成瀬 恵治 大学院医歯薬学総合研究科長/教授 センター長就任(併任)(〜現在) |
(※1)おかやまメディカルイノベーションセンター(OMIC)事業について
岡山県内には医療系大学が集積しており、特に、2020年に創立150周年を迎えた岡山大学医学部は長い歴史と伝統を誇り、多数の優れた医師を輩出するとともに、高度な医療を優しく提供することに心掛け、臓器移植、遺伝子治療などの先端医療分野で我が国をリードしています。
岡山県経済団体連絡協議会、岡山大学および岡山県は、このような岡山の持つ医療系研究シーズの優位性を最大限に活用して地域産業の活性化を図るべく、国立研究開発法人科学技術振興機構の平成21年度地域産学官共同研究拠点整備事業として採択を受け、次世代医療の研究分野で注目されている分子イメージング技術を核とした、産学官連携による医療産業の創成を目指す拠点「おかやまメディカルイノベーションセンター(OMIC)」を整備しました。
(※2)先端研究基盤共用・プラットフォーム形成事業について
産学官連携センターでは、おかやまメディカルイノベーションセンター(OMIC)事業で設置されたサイクロトロン、ホットセル・PET用核種合成(標識)装置、小・中動物用PET(/CT)装置、飛行時間型質量分析装置ほか、センターが一元的に管理・運用している発光・蛍光 in vivo イメージングシステム(IVIS®)について、文部科学省の補助を受け、その空き時間を外部利用(特に産業界)に提供し、産学官連携による分子イメージング研究を基盤とする創薬・医療機器の研究開発のための取組を進めてきました。
本補助事業(平成25年度~27年度 文部科学省 先端研究基盤共用・プラットフォーム形成事業)を活用し、高度技能者および研究者を配置し支援体制を整備するとともに、周辺機器を導入し、施設・設備の効果的・効率的な運用を行い、共用促進を推進しています。